ニュース サービスを構築する

ニュース サービスとは

ニュース サービスとは、記事、ニュースレター、ポッドキャスト、ニュースサイトやアプリのことで、読者に情報を提供するものです。

デザイン スプリントでニュース サービスを構築する方法

デザイン スプリントは、可能な限り低コストかつ現実的な手法で、設計、試作、アイデアのテストを読者を対象にして行い、問題を解決するための手法です。

デザイン スプリントの手順

1. 把握
2. アイデア出し
3. 決定
4. 試作
5. 検証

まず、以下を特定します:

• ターゲットの読者
• 読者のためにどのような問題を解決するか
• そのニーズにどのような独自の手法で対応できるか

詳細については、読者について理解するのレッスンをご覧ください。

読者のニーズを把握したら、ソリューションのアイデア出しを行い、候補となるニュース サービスのドラフトを作成します。適切に設計されたコンセプトとは、最も重要な機能を強調し、読者が抱える課題を直接解決するものです。

チームで取り組んでいる場合は、各自でドラフトを作成することで新しいアイデアに拍車をかけることができます。

ドラフトの例:

• ニュースレターのサンプルバージョン
• 地元のイベントなどのトピックを扱う短い動画
• 10 分間のポッドキャストのエピソード

💡ベスト プラクティス: Google のデザインスプリントの「クレイジー 8」手法を使用して、8 分間で 8 つのアイデアのドラフトを作成します。

次に、投票や特定の基準に照らし合わせた評価を行い、どのアイデアを採用するかを決定します。

単一のアイデア（「ベストショット」）を採用することも、複数のアイデアを採用して比較検証する（「バトルロイヤル」）こともできます。なお、「バトルロイヤル」は Google Ventures が開発した手法です。

ベストショット:

• よく使用されるサービスに最適
• アイデアをより完全な形で展開させることが可能
• 同様のサービスに関して質問をする時間が増える

バトルロイヤル:

• 期待薄の新規サービスに最適
• 複数のアイデアを比較することが可能
• よりユニークなアイデアや予想外のアイデアが出てくる可能性がある

アイデアを選択したら、ニーズを満たす最小限のプロダクト（MVP）を作成します。

ニーズを満たす最小限のプロダクト（MVP）:

• 読者がサービス内容を理解するために必要な基本的な機能を備えている
• 想定した内容をテストする
• 読者からのフィードバックを取得できる
• 時間とコストを節約する
• 失敗のリスクを減らす

MVP を構築する前に検討すべきことは何か

• 頻度: フィードバックを集めるのに、どれくらいの頻度（毎日、毎週、毎月）で公開する必要があるか
• プラットフォーム: アイデアをテストするための最もコストが低く高速な手法は何か。メールをオーディエンスに送信することや、スマートフォンで動画を録画することは可能か。
• 範囲: 対応すべき最も重要な問題は何か。絶対に必要な機能は何か。

💡ベスト プラクティス

• MVP は、読者に価値を提供できる最低限の機能だけに制限します。
• 開始時点から目標を設定する
• 検証したいものは何か、どのように測定するかを決定する
• 結果を評価する日付を設定して、テストを計画的に進める

次の方法で MVP をテストする

• パイロット読者を招待してサービスをテストしてもらう
• 広告プロダクトの関連性を測定します。
• プロモーションフィードバックの取得や需要の喚起を行います。
• インタビュー読者が何を重視しているか把握します。
• クラウドファンディングまたは事前販売関心の程度を測定します。

💡ベスト プラクティス: 複数の広告プラットフォームで広告をテストして、クリック数を追跡し、サービスが読者に響いているかを確認します。

MVP を構築したら、読者のフィードバックに基づいてアイデアを検証します。次の手法で、インタビューあるいはフォーカス グループの参加者を集められます。

• メールやソーシャル メディアで、あるいはイベントに参加する人に話しかけて直接リーチする
• ポッドキャストにゲストとして参加したり、ブログにゲスト投稿したりなど、アーンドメディアを活用する
• 地元の出版物、コミュニティ センター、ソーシャル メディアなどに広告を掲載する

💡ベスト プラクティス

• 少なくとも 100 人の参加者を集める

Google 広告 を使用して特定の読者に対象を絞って参加者を集める

MVP が読者のニーズを満たしているかどうかを、次の点に着目して評価します:

• 行動: 参加者は MVP を 1 回以上使ったか
  
  
• フィードバック: 参加者は、調査やインタビューで MVP を評価していると述べていたか
  
  
• リーチ: MVP がリーチした読者の種類は多かったか、少なかったか、それとも同程度か

読者のフィードバックに基づいて、以下のように対応します。

• 読者が MVP の価値を認識していて、その理由も明らかになっている場合は、そのまま継続する。
  
  
• MVP を調整して、読者のニーズをさらに満たせるようにする。
  
  
• MVP がうまくいかなかった場合にはリセットするか、別のアイデアに切り替える。

💡ベスト プラクティス: 読者のフィードバックからトレンドを特定し、問題や新しい機能を探ります。