GNI AIワークショップの立ち上げ時に取り上げられた初期課題
最大の課題は慢性的な人手不足であり、日々の取材と原稿作成という絶え間ないサイクルをこなすのに十分な記者がいなかった。そのため、新聞の価値を高めるために不可欠な調査報道などの積極的な報道に割ける時間がほとんどなかった。さらに、講演会や円卓会議用の記事作成は非常に時間がかかり、音声データの書き起こしから要約、最終的な執筆まで、あらゆる作業に膨大な労力を要した。
成果と影響
福島民報は、AIを活用したジャーナリスト向け支援ツール「民助」を開発した。このツールは、Geminiの技術を用いて、文字起こしや不要な単語の削除から校正、要約、記事のフォーマットまで、ワークフロー全体を自動化する。検証の結果、従来約30時間かかっていた座談会記事の制作時間が約5時間(83%減)にまで短縮されたことが実証された。現場のジャーナリストからは、文字起こしの精度の高さや要約・原稿の質の高さが評価され、大幅な省力化につながるとの声が上がっている。