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Okinawa Times (沖縄タイムス)

日本の地方メディアが拓く新たな可能性

沖縄タイムスが Flutter News Toolkit を活用して新しいオーディエンスとつながる方法

課題と成果:The Challenge and The Results

沖縄タイムス社は、新聞購読者の減少や高齢化が進む中で、特に若い世代や新聞を読まない層への接点を生み出すという、多くのメディアが直面している共通課題に直面していました。

コロナ禍を経て観光客が増加し、2023 年には前年比 25.9% 増となる年間約 850 万人が訪れる沖縄の魅力が再注目されています。この機会を活かし、新聞社として保有する豊富なコンテンツをより多くの人々に届けることは、地域密着型の報道を通じて地元社会に貢献している沖縄タイムス社にとっての使命です。ただ、「沖縄タイムス」という堅い報道機関のイメージが、沖縄の観光や文化に興味を持つ人々には関係が薄いと認識されてしまうという問題がありました。そこで、新しい読者を惹きつけ、新たな収益源を開拓するため、「沖縄タイムス」のブランドにとらわれない、新鮮な視点で沖縄の楽しい側面を伝える柔軟な情報発信を目指しました。

この課題に挑むべく、沖縄タイムス社は新たなアプリの開発に着手しました。沖縄タイムス社が今回 Flutter News Toolkit (FNT) を採用した決め手は、既存の CMS との連携による運用効率化でした。デジタル編集部が管理する報道系・観光系コンテンツを自社サイトや外部メディアに配信する仕組みに、アプリ向け配信をスムーズに追加できたことが大きな利点です。これによりアプリ開発への参入障壁を下げることが出来ました。また、FNT には Google によってグローバルで検証された UX のベストプラクティスが組み込まれており、試行錯誤を省きながら効果的なアプリ設計が可能でした。「最適解のない中で模索するよりも、プロの知見に乗っかる方が合理的でした。そのおかげでより良いコンテンツをユーザーに届けることに集中することができました。」という言葉の通り、効率と品質の両立を実現した取り組みとなりました。

Okinawa Times - Headshot - Tatsuya Ishikawa
Google には、サブスクリプションアカデミーを始め、我々が直面している報道とマネタイズの課題について、グローバルなノウハウ提供の支援を頂き感謝しています。今回は「報道以外の生活情報・観光情報」をテーマにしたアプリ開発の支援を頂きました。沖縄は注目度の高い観光地であり、琉球王国であった歴史から、特徴ある文化・芸術・芸能を保持しています。地域の新聞社として、報道以外でもこうしたコンテンツを、観光で来県される方を含め、新聞購読者以外に届けていくことに取り組んでいます。沖縄タイムスでは、従来の報道に加えて、今回取り組んだ新聞購読者以外を対象としたコンテンツ発信、デジタルマーケティングなど、コンテンツ隣接領域でのビジネス開発に取り組んでいく予定です。
石川 達也
沖縄タイムス社 取締役常務

将来に向けての機会: The Opportunities

沖縄タイムスは、次のステップとして、さまざまなコンテンツ分野にわたる膨大なデータ活用と、なかでも動画を含めた多様な表現方法を取り入れながら、地域社会とのより深いエンゲージメントを促進する予定です。データと情報をよりアプリに適したものにし、データとエンドユーザーエクスペリエンスのギャップを埋めることが、今後の重要な焦点となります。

沖縄タイムス社が見据えるのは、単なる情報提供に留まらず、アプリ利用者の行動に繋がる体験を創出することです。このような展望を支える基盤として、FNT が提供する効率的な運用フレームワークと Flutter の拡張性に大きな期待を寄せています。地方メディアだからこそ、地域と人々を結びつける新たな役割を担うことが求められます。FNT を基盤とした今回の取り組みは、その可能性を広げる大きな一歩となりました。今後も沖縄タイムス社は、次世代の情報発信を目指して挑戦を続けていきます。

▼ Flutter News Toolkit (FNT) を活用して新聞アプリを構築する方法について、新聞社向けの詳しいプレイブックがこちらでご覧いただけます https://anymindgroup.com/ja/report/fourm-report-2024

(本事例における FNT の利用例は一例に過ぎず、アプリ開発にかかるコストやプロセス、開発期間等は事案によって異なります。)

50% 従来のアプリ開発に比べて、UX 確定までの工数を約 50 %削減。その結果、コンテンツ制作に注力することが可能に。
1/2 既存の CMS との連携が不可なケースと比較した場合、リリース後の運用の手間は半減。効率的な運用が実現している。
Okinawa Times - Image 1
沖縄タイムス社モバイルアプリのスクリーンショット
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