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Arc XP のロゴ

Arc XP

Arc XP Content

The Washington Post が開発した Arc XP には、コンテンツ管理やサイト管理、購読管理用に、詳細にカスタマイズできる高度なツールが揃っていますが、その分複雑でコストも高めです。

  • このプラットフォームは、接続されている多数のモジュールを介して、高度な記事掲載やウェブサイト管理、読者開発 / 収益化を支援します。さらに、これらのモジュールは個別に購入できます。
  • Arc XP はカスタマイズ性に優れ、機能が充実しているため、その複雑さに対処し、必要なデベロッパー リソースを確保できる大規模ニュース メディアに適しています。
  • 主な顧客は The Atlanta Journal Constitution(米国)、Boston Globe(米国)、La Nacion(アルゼンチン)、El Pais(スペイン)などです。

対象顧客

Arc XP は大規模ニュース メディアに適しており、実際に最も満足度が高いのは大手日刊紙のようです。同社は世界各地に顧客がおり、プラットフォームの UX は 6 つの言語に対応しているため、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋の一部地域のニュース メディアに適しています。技術に精通していて十分なリソースがある中規模ニュース メディアも、このプラットフォームを活用してデジタル コンテンツの競争力を高めることができます。Arc XP は、社内に大規模な開発チームがいないニュース メディアには適していません。また、機能が充実しているため比較的 TCO(総所有コスト)が大きく、それに対処できるだけの資金がないニュース メディアにも適していません。

概要

メインの対象顧客

大規模なニュース メディア

次点の対象顧客

中規模の独立系ニュース メディア

特に力を入れている地域

グローバル

サポート受付時間

メール / チケット: 24 時間 365 日

Slack: 24 時間 365 日

ユーザー インターフェースの対応言語

ドイツ語、英語、スペイン語、フランス語、日本語、韓国語

サードパーティによる言語サポート

利用不可

ライセンス モデル

マネージド ホスティングを含む商用ライセンス。料金は年間 5~300 万米ドルまで幅があり、推定中央値は年間 40~50 万米ドルです。

ソリューションの概要

Arc XP は、ヘッドレス型コンテンツ マネジメント システム(CMS)を基盤としており、比較的幅広い機能を備えています。オプションでエクスペリエンス プラットフォームや購読関連サービスも利用できます。

基盤テクノロジー

AWS ベースのマイクロサービス

クラウドモデル

マルチテナント SaaS

本社

ワシントン DC

従業員数

300

顧客の評価

  • 機能面では、メディア向けの CMS の中で最もレベルが高いと考えられる
  • ニュース メディアや編集者向けのさまざまなタイプのサービスが揃っているが、必要なモジュールだけを選んで利用できる
  • 作成者や編集者の間で、安定性が高く、ニーズに合わせて細かくカスタマイズできる UX 全般の評価が高い
  • スイート全体で機能のアップグレードが定期的に行われている
  • カスタマー サポートやアカウント管理の評判が良く、Arc Digital は顧客を親身にサポートしてくれる傾向がある
  • 難解で文書化されている情報に一貫性がなく、AWS のベスト プラクティスが導入されていない部分もあるため、かなりの人数のデベロッパーを確保し、十分なトレーニングを受けさせる必要がある
  • 購読関連のモジュールで各種指標を確認できるが、実際的な分析機能はない。顧客の社内にビジネス インテリジェンス チームがいるという想定で設計されている節がある
  • 一部のシステム(Video Center など)に The Washington Post の編集手法やワークフローが反映されており、小規模なニュース制作や、それほど高度ではないニュース制作には合わない
  • フィードの取り込みを一貫して処理することができない
  • 購読関連のモジュールは、幅広いものが揃っているが、深さが足りない傾向があり、不足している機能もある
  • 今後所有者が変わる可能性がある

背景

  • Arc XP はワシントン DC に本社があります。ニューヨーク、シカゴ、デンバー(米国)にサテライト オフィスがあり、パリにも支社があります。
  • 同社の技術のベースは 2012 年にはできていましたが、本格的に軌道に乗ったのは、Amazon CEO のジェフ ベゾスが 2013 年に The Washington Post を買収し、このプラットフォームへの資金提供を加速させ、彼が所有する AWS に完全に基盤を移したときからです。2015 年には、Arc のプラットフォームは The Washington Post で幅広く使用されるようになり、2016 年にはポートランドの Willamette Weekly を顧客として獲得しました。これが初めての外部顧客でした。Arc はデジタル ファーストのプラットフォームですが、一部の顧客(The Washington Post を含む)は、印刷レイアウトを管理するために印刷媒体向け CMS プラットフォームに接続しています。
  • Arc XP プラットフォームは、当初は不十分な点に苦慮しましたが、中規模ニュース メディアなどをアーリー アドプターとして獲得していきました。根底にあった戦略は、顧客に専門サービスチームを雇ってもらい、各種機能(当時はツールキットのようなサービスの集合体)を導入してもらう代わりに、ライセンス料やホスティング料を大幅に安くするというものでした。同社はこの 5 年間で、サービスを結合して統一感のある集合体を作り上げました。ライセンス料もそれに応じて設定しており、中央値は年間 40~50 万米ドルです。通常はそれに加えて、それと同程度の初期導入コストがかかります。Arc のウェブサイトのホワイト ペーパーには、ニュース メディアの規模やトラフィックの量に応じて、年間使用料は 5~300 万米ドル以上までの幅があると記載されています。
  • 現在では、Arc XP は複数のモジュールで構成されており、理論上はその中から選別して利用できるようになっていますが、規模の大きいニュース メディアのほとんどは、モジュールの大部分、またはすべてを購入しているようです。各種モジュールは、次の 3 つのプラットフォームにグループ化されています。
    • Arc XP Content: Web Sked(スケジュール設定モジュール)、Composer(ヘッドレス型のコンテンツ作成環境)、Video Center、Photo Center、Exchange(双方向シンジケーション)で構成されます。
    • Arc XP Experience Platform: オプションで利用できるコンテンツ配信とウェブサイト管理用の環境です。Page Builder Editor(WYSIWYG ページ アセンブリ)と Page Builder Engine(React ベースのフロントエンド開発環境)も含まれます。
    • Arc XP Subscriptions: Identity(購読管理)、Retail(購入)、Sales(指標)で構成されます。
  • Arc XP Content は、このプラットフォームに最初に導入された、最も完成度が高い機能です。記事の作成、スケジュール設定、公開を効率よく簡単に行えるようにすることに重点を置いたヘッドレス CMS です。動画編集と写真編集用に別個のアプリケーションがあることにご注意ください。Arc は、規模が大きく、この 2 つが異なるチームに分かれているニュース メディアを明確にターゲットにしています。WebSked は、カレンダーおよびプランニング関連の特徴的なサービスです。記事提案から公開済み投稿のマルチチャネル シンジケーションまで、その中間のプロセスも含めてあらゆる局面に対応できます。コンテンツ作成機能はレポーターや編集者が非常に簡単に使えるようになっていますが、形式化された構造がありません。規定のフィールドを含む構造化コンテンツのタイプがなく、各ストーリーは、一種の大きなリッチテキスト エリアとして一から作成され、作成者が好きな要素を追加できます。WYSIWYG エディタでは、カスタムの「パワーアップ アイテム」を使用して、動画やデータの表、イベント情報などの要素を埋め込むことができます。内容が固定のテンプレートに制限されることはありません。
  • Arc XP Experience は、JavaScript フレームワークの React を使用して、実際のフロントエンド ウェブサイトを構築できるプラットフォームです。ドラッグ&ドロップ形式の洗練されたインターフェースで、コンポーネントを組み合わせてページを構成できます。ただし、個々の顧客の状況に合わせて環境全体で詳細なカスタマイズが必要になることが多く、現在の開発業務の大部分は、このインターフェースの改善に割かれているようです。
  • Arc XP Subscriptions は比較的新しく、完成度はあまり高くありませんが、非常に幅広いカスタムの購読オプションを利用できる可能性があります。ただ、複数のタイトルやサイトに購読モデルを拡張する際のバグや問題が解消されていません。
    全体的に見て、非常に強力なプラットフォームですが、管理や情報入力、アップグレードにまとまった量の開発リソースが必要になります。このプラットフォームを利用している、200 名規模のニュース メディアでは、Arc のトレーニングを受けた開発者 10 人をデジタル プロダクト担当として確保しており、そのうちの一部は特殊な動画表現などのカスタム モジュールを開発しています。Arc はこうしたイノベーションを支援、奨励しています。ですが、デベロッパーの人員が少ないニュース メディアの場合は、Arc XP を使いこなせない可能性が高く、コストが大きい開発作業をサードパーティに外部委託する必要があるでしょう。つまり、当初はさまざまな規模の顧客が存在していましたが、現在の Arc と最も相性が良いのは大規模ニュース メディアです。
  • 多くの情報源によると、同社は順調に収益を伸ばし続けており、現在の年間売上高が 1 億米ドルを超えていますが、この程度では依然として損失が続いているようです。2022 年後半には、投資会社からの関心が高いことや、Arc の初期の関係者が去っていることを受け、The Washington Post 上層部が Arc XP の分社化をベゾスに提案し、同氏がそれに同意したという報道もありました。直近の数四半期では、Arc は商業基盤を拡大するために、Arc XP をニュース メディア以外の企業(British Petroleum など)にも販売しています。したがって、このプラットフォームは市場での成果は「上々」ですが、今後所有者が変わる可能性はあります。

パッケージのスコープ(ベンダーの報告に基づく)

コア プラットフォーム - 製品にバンドルされているプラットフォーム(はい / いいえ / ベータ版) アドオン(はい / カスタム / サードパーティ)
コンテンツのライフサイクル: 作成 / 分類 / 編集 / 承認 / 公開 / 別の用途に利用 / アーカイブ / 破棄
はい
基本的なデジタル / 音声 / メディア アセット管理
いいえ
サードパーティ
印刷出版をサポート
いいえ
サードパーティ
シンプルな SNS 上の再公開
いいえ
サードパーティ
オプションのモジュール: フォーム / アンケート / ソーシャル ウィジェット / その他
いいえ
サードパーティ
コネクタ ライブラリ(OOTB コネクタ、API など)
はい
バンドルされた CDN(DDOS 対策機能を含む)
はい
ユーザー登録
はい
定期購読管理およびフルフィルメント - デジタル
はい
サードパーティ
定期購読管理 - 印刷
はい
パーソナライズ
いいえ
カスタム
広告管理 - デジタル
いいえ
サードパーティ
広告管理 - 印刷
いいえ
モバイルアプリ管理
はい
サイト検索
いいえ
サードパーティ
コンテンツと割り当てのプランニング
はい
動画管理 / OVP
はい
音声管理 / ポッドキャスティング
いいえ
データの可視化
はい
サードパーティ
個人広告
いいえ
サードパーティ
コメント入力 / コミュニティ機能 /
いいえ
サードパーティ
ニュースレターの作成と管理
いいえ
サードパーティ
通知とアラート
はい
A/B テスト
はい
SEO
はい
変数の継承による複数タイトル管理
いいえ
カスタム
複雑なレイアウトとサブサイト / サブセクションのクローン作成
はい
AR / VR 拡張サービス
いいえ
一般公開ドキュメント
いいえ
オンライン ユーザー / パートナー フォーラム
はい
定期的なユーザー グループ ミーティング
はい
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