CMS Vendors
Ghost
Ghost Pro
Ghost は比較的シンプルなオープンソースのコンテンツ マネジメント システム（CMS）です。シンガポールの非営利団体 Ghost Foundation が提供しており、同団体は「Ghost Pro」というフルマネージド サービスも扱っています。
- このプラットフォームの主な利点は、無料または低コストでニュースレターを配信し、購読を管理できることです。Substack に置き換わる優れた選択肢とも言えるでしょう。
- より広い用途に対応した CMS である Ghost Pro は、技術リソースが少ない、あるいはまったくない、簡単な設定ですぐに導入できる低価格プラットフォームを求めている零細の独立系ニュース メディアに最適です。
- The Stanford Review、The Atlantic、Madison Minutes、The Browser、Harvard International Review（すべて米国）などが顧客に名を連ねています。
対象顧客
Ghost はごく小規模な編集チームに適しています。特に技術リソースが不足しており、会員登録やニュースレター購読を中心とするビジネスモデルに最適で、そうしたニュース メディアであれば、プラットフォームの総所有コストが非常に低いという利点を活かせるでしょう。一方、複雑なウェブサイトや、カスタマイズや詳細な統合が必要なウェブサイトには適さない傾向があります。また、それぞれのウェブサイトが独立した Ghost Pro インスタンスとして扱われるため、複数のサイトを運営し、単一のインターフェース上で複数のタイトルを管理したいと考えているニュース メディアには合いません。
概要
メインの対象顧客
極めて小規模の独立系ニュース メディア
次点の対象顧客
小規模の独立系ニュース メディア
特に力を入れている地域
北アメリカ
サポート受付時間
メール: 午前 9 時（GMT）から午後 6 時（EST）
ユーザー インターフェースの対応言語
英語
サードパーティによる言語サポート
利用可
ライセンス モデル
月額 9～199 米ドル（ユーザー数、サポートレベル、使用量上限によって異なる）。たとえば月額 9 米ドルの場合は、1 人のユーザーが公式テーマを導入できます。月額 199 米ドルの場合はユーザー数は無制限になり、優先サポートを受けられるほか、稼働時間保証の内容も充実します。
ソリューションの概要
小規模の独立系ニュース メディアやニュースレター配信者をターゲットとして、購読管理の機能を備えるパブリッシング プラットフォーム
基盤テクノロジー
Node.js と JSON API
クラウドモデル
マネージド サービス（PaaS）
本社
本社所在地はシンガポール
従業員数
35
顧客の評価
- ニュース メディア向けにわかりやすい作りになっており、簡単なユースケース（ニュースレター、ブログ、ポッドキャストなど）に対応できる
- ニュースレターの配信に重点を置いており、一部の競合他社と異なり、利用者から収益の一部を徴収することもない
- 機能の割に比較的安価
- カスタマー サービスの評価が高い
- 会員登録を重視しており、購読管理の機能も使いやすい
- 積極的にサポートしてくれる顧客コミュニティが形成されている
- 参照機能やレポートなどの便利な機能が不足している
- 購読者のタイプごとにニュースレターをパーソナライズすることができない
- 承認ワークフローについては、ごく基本的なものもない
- 英語を話すジャーナリストを主なターゲットとしていて、他の言語でコンテンツを公開することはできるものの、テンプレートや管理インターフェースは英語にしか対応していない（CMS 分野の過去の事例から、この点が早期に改善される見込みは低い）
背景
- Ghost はニュース メディア向けに特化したサービスとして 2013 年に設立されました。Ghost を運営する非営利団体である Ghost Foundation は仮想企業ですが、厳密にはシンガポールに本社を構えています。同団体の従業員数は 35 人（うち 19 人がデベロッパー）となっており、あらゆる大陸に分散しています。
- Ghost のプラットフォームはオープンソースであり、利用者自身がインストールして自分のサーバーにホストするのであれば、無料で利用できます。また、いくつかのホスティング プロバイダが提供しているホスト型の Ghost のインストール環境を取得することもできます。ですが、多くのメディア企業は、Ghost Foundation が提供する有料の PaaS（Platform as a Service）である Ghost Pro を選んでおり、こちらのアクティブ ライセンス数は現在約 18,000 件に達しています。Ghost Pro では、Foundation のサポートチームによるサービスを利用できるほか、既存のコンテンツや会員リストを移行する際に役立つコンシェルジュ プログラムもあります。
- 多くの従来型 CMS プラットフォームと異なり、このプラットフォームは「会員登録」という概念が中核にあり、ウェブサイトやニュースレター向けのパブリッシング機能は会員登録や購読を軸に据えた構成になっています。一部の競合他社（Substack など）とは異なり、Ghost は利用者の収益の一部を徴収することはありません。Ghost のプラットフォームは定期的にアップデートされており、直近ではニュースレターの読者によるフィードバック関連の機能や、会員登録のアトリビューション分析機能、ニュースレターのクリック分析機能、送信後にニュースレター内のリンクを更新できる機能などが新たに追加されています。
- Ghost では、それぞれのサイトやニュースレターが別個のインスタンス（インストール環境）として扱われます。ごく簡単なコンテンツ管理機能しかなく、複数のタイトルがあっても同じ機能を使用するしかありません。そのため、極めて小規模のニュース メディアや、1 つのタイトルだけを扱う小規模ニュース メディアには適していますが、規模の如何を問わず、複数のタイトルを扱うニュース メディアには適していません。
- ほとんどの利用者はカスタマイズや統合を行えるだけの技術リソースがなく、このプラットフォームをデフォルトのまま使用しているようです。Ghost Foundation は、大規模なサービスチームが配備されているわけではないため、このプラットフォームのカスタマイズや拡張に関するサポートが必要な場合は、外部のコンサルタントに頼るしかありません。Ghost はそうした専門家の一覧を作成しています。Ghost 用のテーマを取得できるマーケットプレイスや、サポート対象の統合の一覧もあります。また、有用なドキュメントやコミュニティ フォーラムも利用できます。
パッケージのスコープ（ベンダーの報告に基づく）
| コア プラットフォーム - 製品にバンドルされているプラットフォーム（はい / いいえ / ベータ版） | アドオン（はい / カスタム / サードパーティ） | |
|---|---|---|
|
コンテンツのライフサイクル: 作成 / 分類 / 編集 / 承認 / 公開 / 別の用途に利用 / アーカイブ / 破棄
|
はい
|
|
|
基本的なデジタル / 音声 / メディア アセット管理
|
はい
|
|
|
印刷出版をサポート
|
いいえ
|
|
|
シンプルな SNS 上の再公開
|
はい
|
|
|
オプションのモジュール: フォーム / アンケート / ソーシャル ウィジェット / その他
|
はい
|
|
|
コネクタ ライブラリ（OOTB コネクタ、API など）
|
はい
|
|
|
バンドルされた CDN（DDOS 対策機能を含む）
|
はい
|
はい
|
|
ユーザー登録
|
はい
|
はい
|
|
定期購読管理およびフルフィルメント - デジタル
|
はい
|
はい
|
|
定期購読管理 - 印刷
|
いいえ
|
|
|
パーソナライズ
|
はい
|
|
|
広告管理 - デジタル
|
はい
|
|
|
広告管理 - 印刷
|
いいえ
|
|
|
モバイルアプリ管理
|
いいえ
|
|
|
サイト検索
|
はい
|
|
|
コンテンツと割り当てのプランニング
|
はい
|
はい
|
|
動画管理 / OVP
|
はい
|
はい
|
|
音声管理 / ポッドキャスティング
|
はい
|
はい
|
|
データの可視化
|
はい
|
|
|
個人広告
|
はい
|
|
|
コメント入力 / コミュニティ機能 /
|
はい
|
はい
|
|
ニュースレターの作成と管理
|
はい
|
はい
|
|
通知とアラート
|
はい
|
はい
|
|
A/B テスト
|
はい
|
|
|
SEO
|
はい
|
|
|
変数の継承による複数タイトル管理
|
はい
|
|
|
複雑なレイアウトとサブサイト / サブセクションのクローン作成
|
はい
|
|
|
AR / VR 拡張サービス
|
|
|
|
一般公開ドキュメント
|
はい
|
|
|
オンライン ユーザー / パートナー フォーラム
|
はい
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|
|
定期的なユーザー グループ ミーティング
|
いいえ
|
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