CMS Vendors
Ringier と Axel Springer の共同事業として発足した Ringier Axel Springer Poland は、カスタマイズに十分なリソースが要求される高度なプラットフォームを提供しています。ターゲットは複雑なニーズを抱えているヨーロッパのメディア企業です。
- 同社のツールには、カスタムのコンテンツ タイプ、ワークフロー、マルチサイト機能、デジタル アセットや動画アセットの管理とパーソナライズなど、比較的高度な機能が複数組み込まれています。
- こうした特徴から、Ring Publishing のソリューションは特にチェーン展開している中規模ニュース メディアに適しています。次点は中規模の独立系ニュース メディアです。
- Ring の顧客の大部分は、Politico(モバイルアプリ向け)、Medonet Onet.pl などの Axel Springer の子会社や関連会社です。そのほかにも、Newsweek や Forbes のポーランド語版など、外部の顧客も存在しています。
対象顧客
このプラットフォームが合っているのは、中級レベルのニーズや高度なニーズを抱えており、カスタマイズ機能を活用するための技術リソースがあるニュース メディアです。パーソナライゼーションやヘッドレス バックエンドなど、一部の高度な機能を使用するためには、開発リソースを確保する必要があります。テストは入念に行いましょう。
補足として、それが故に Ring は、開発リソースや技術リソースが限られている小規模ニュース メディアや零細ニュース メディアにはあまり適していません。
概要
メインの対象顧客
チェーン展開している中規模ニュース メディア
次点の対象顧客
中規模の独立系ニュース メディア
特に力を入れている地域
欧州、中東、アフリカ
サポート受付時間
電話: 24 時間 365 日
メール: 24 時間 365 日
ユーザー インターフェースの対応言語
英語、ポーランド語
サードパーティによる言語サポート
利用可
ライセンス モデル
従量課金制(同社は年間 10 万米ドルと見積もっている)
ソリューションの概要
高度な編集機能やサイト管理機能を備えているものの、収益化機能は限られているパブリッシング プラットフォーム
基盤テクノロジー
詳細は不明、ホストは AWS
クラウドモデル
AWS でのマネージド サービス(PaaS)
本社
ポーランド
従業員数
150
顧客の評価
- 安定性が高く、幅広い機能が揃っている
- 対応が迅速で、いち早く効果的にサポートしてくれることが多い
- 記事の並べ替えや整理に Editorial Lists が便利
- この CMS はカスタマイズできるが、WordPress などの他のプラットフォームよりもプラグインの選択肢が少ない。それが原因で機能が限られる場合があるため、各自の要件を念頭に置いて入念にテストする必要がある
- 一部の設定オプション(メタデータ カテゴリの設定など)がわかりにくい場合があるため、編集担当マネージャーではなく、技術スタッフの助けが必要になるケースがある
背景
- このプラットフォームは 1996 年にポーランドで「Onet.pl」という名前で開発されましたが、2012 年に Ringier Axel Springer Media に買収されました。現在は、ポーランドで 5 つのオフィスを構える Ringier Axel Springer Poland の傘下にあります。
- 主要サービスの Ring Publishing は 2018 年にリリースされました。このプラットフォームはクラウドベースで、ヘッドレスのコンテンツ マネジメント システム(CMS)や、非ヘッドレスのウェブサイト管理の機能を備えています。現在では、中核となる CMS の顧客は 13 社で、そのうち 9 社がニュース メディアです。彼らは、米国やヨーロッパ、アフリカといったさまざまな国で事業を展開しています。
- Ring Publishing の主軸となるユースケースは次の 2 つです。
- 報道業務の自動化
- ニュースのパブリッシング
- Ring Publishing は同分野の他のツールとは異なり、カスタムのコンテンツ タイプや高度なワークフロー、マルチサイト機能、動画アセット管理、パーソナライズなどの高度な機能を複数備えています。ただし、印刷出版の事例はありません。
- このプラットフォームは動画にも対応しており、付属の Flowplayer Video Player を使用して、ライブ配信イベントの開催や Facebook、YouTube への動画の公開が可能です。テキスト読み上げ機能も備えており、ポッドキャスト用のコンテンツを簡単に作成することもできます。
- パーソナライゼーション プラットフォームの「Aureus Engine」も同梱されています。Aureus Engine では、推奨事項を確認したり、見出しや画像、リード文などのティザー要素を対象とした A/B テストを実施することができます。
- Ring Publishing には「Content Bucket」という機能もあります。コンテンツのプランニングを行い、検索エンジン最適化(SEO)のトピックを基に順番を決めて、公開スケジュールを設定できる機能です。
- つまり、内容は比較的充実していますが、実装とカスタマイズを行うために十分なリソースを確保する必要があるため、零細や小規模のニュース メディア向きではありません。また、同社の印刷媒体とデジタル媒体向け CMS を求めているニュース メディア向きでもありません。
- このプラットフォームは AWS のパブリック クラウドにホストされており、AWS Cloudfront Content Delivery Network(CDN)がバンドルされています。
- 同社には提携しているチャネル パートナーやインテグレーターがいません。そのため、利用者は導入のあらゆる面を Ring 自身のサービスに依存することになります。
パッケージのスコープ(ベンダーの報告に基づく)
コア プラットフォーム - 製品にバンドルされているプラットフォーム(はい / いいえ / ベータ版) | アドオン(はい / カスタム / サードパーティ) | |
---|---|---|
コンテンツのライフサイクル: 作成 / 分類 / 編集 / 承認 / 公開 / 別の用途に利用 / アーカイブ / 破棄
|
はい
|
|
基本的なデジタル / 音声 / メディア アセット管理
|
はい
|
|
印刷出版をサポート
|
いいえ
|
|
シンプルな SNS 上の再公開
|
いいえ
|
サードパーティ
|
オプションのモジュール: フォーム / アンケート / ソーシャル ウィジェット / その他
|
はい
|
サードパーティ
|
コネクタ ライブラリ(OOTB コネクタ、API など)
|
はい
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|
バンドルされた CDN(DDOS 対策機能を含む)
|
はい
|
|
ユーザー登録
|
はい
|
|
定期購読管理およびフルフィルメント - デジタル
|
いいえ
|
サードパーティ
|
定期購読管理 - 印刷
|
いいえ
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|
パーソナライズ
|
はい
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|
広告管理 - デジタル
|
いいえ
|
サードパーティ
|
広告管理 - 印刷
|
いいえ
|
|
モバイルアプリ管理
|
はい
|
|
サイト検索
|
はい
|
|
コンテンツと割り当てのプランニング
|
はい
|
|
動画管理 / OVP
|
はい
|
|
音声管理 / ポッドキャスティング
|
はい
|
|
データの可視化
|
はい
|
|
個人広告
|
いいえ
|
|
コメント入力 / コミュニティ機能 /
|
いいえ
|
サードパーティ
|
ニュースレターの作成と管理
|
いいえ
|
サードパーティ
|
通知とアラート
|
いいえ
|
サードパーティ
|
A/B テスト
|
はい
|
|
SEO
|
はい
|
|
変数の継承による複数タイトル管理
|
はい
|
|
複雑なレイアウトとサブサイト / サブセクションのクローン作成
|
はい
|
|
AR / VR 拡張サービス
|
いいえ
|
|
一般公開ドキュメント
|
はい
|
|
オンライン ユーザー / パートナー フォーラム
|
はい
|
|
定期的なユーザー グループ ミーティング
|
はい
|
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