CMS Vendors
レバノンの企業である同社は、各種機能が充実したコンテンツ マネジメント システム(CMS)を開発しています。若干洗練されていない印象もありますが、主に中東、北アフリカ地域のニュース メディア向けに「あらゆる機能を一元化」したソリューションを提供しています。
- 多岐にわたるプラットフォーム機能に加え、プロフェッショナル サービスも充実しているため、完成されているとは言えないとしても、非常に質の高いソリューションに仕上がっています。また、アラビア語に対応しているという独自の強みもあります。
- このプラットフォームは、中規模の独立系ニュース メディア(特に最小限の技術リソースしかないニュース メディア)に適しています。
- L’Orient-Le Jour(レバノン)、Al Nahar(レバノン)、Raseef22、Fatafeat(ドバイ)などが顧客に名を連ねています。
対象顧客
WhiteBeard が適しているのは、MENA 地域で事業を展開していて、社内の技術リソースが限られているニュース メディアです。特に出版物を 1 つだけ扱っている会社や、デジタル ファーストの理念を掲げている会社、印刷媒体からの脱却を進めている会社に合っています。
概要
メインの対象顧客
中規模の独立系ニュース メディア
次点の対象顧客
小規模の独立系ニュース メディア
特に力を入れている地域
欧州、中東、アフリカ
サポート受付時間
24 時間 365 日
ユーザー インターフェースの対応言語
アラビア語(レバノン、サウジアラビア、エジプト、ヨルダン、アラブ首長国連邦、オマーン、バーレーン、シリア、カタール)、英語、フランス語、オランダ語
サードパーティによる言語サポート
利用不可
ライセンス モデル
SaaS(ライセンス料の中央値は月額 1,000 米ドルとのこと)
ソリューションの概要
デジタル エクスペリエンスや収益化関連の機能の幅広さ(深さは伴っていない場合もある)を重視しているが、編集者向け UX はそれほど充実していない
基盤テクノロジー
PHP
クラウドモデル
SaaS(ホストは Liquid Web)
本社
レバノン、ベイルート
従業員数
33
- Revamped Interface
- Updated print integration
- Updated infrastructure for scaling
顧客の評価
- 顧客は WhiteBeard のチームを高く評価しており、ニュース メディアの仕事をよく理解して、テクノロジーの導入を支援してくれると報告している
- プラットフォームにはありとあらゆる機能が揃っている。ごく一部の機能しか使えていないため、もっと有効活用できる可能性があると報告している顧客もいる
- アラブ地域のニュース メディアの細かい事情をよく把握している
- 比較的大人数の編集者(数百人規模)に対応できる
- さまざまな機能が追加されていったことでインターフェースが乱雑になり、一般的なジャーナリストにとっては機能が多すぎる場合もある
- プラットフォームが印刷のワークフローには適していない
- ベンダーと導入支援パートナーの両方の役割を WhiteBeard 1 社に任せることになるため、同社のリソースの空き状況に依存することになる
背景
- WhiteBeard は、2008 年から CMS の開発を進めていた新聞社、L’Orient-Le Jour のスピンオフ企業として、2011 年にレバノンのベイルートに設立されました。以来、10 社以上の出版社が顧客に加わっており、その大部分はレバノンの会社です。CTO はアムステルダムに居住していますが、実質的な営業拠点は依然としてベイルートにあります。
- WhiteBeard の「News Suite」は、機能の幅が非常に広いソリューションです。単一のインターフェースから、購読管理や分析、e コマース、コメント、プランニング、動画などの各種モジュールにアクセスできます。ただ、WhiteBeard は、その結果としてプラットフォームが乱雑になり、わかりにくくなっていることも認めています(同社はデザインを刷新して機能を整理し、使いやすくする取り組みを進めています)。
- コンテンツ モデルは固定化されて比較的わかりやすく、本文となるメインのコンテンツと埋め込みコンテンツ(ソーシャルの引用など)が 1 つのリッチテキスト フィールドにまとめられています(WhiteBeard は、コンテンツのタイプは顧客のニーズに合わせてカスタマイズできると話しています)。コンテンツ作成者にとっては便利ですが、そうして作成されたコンテンツの「blob」は、チャネル間やさまざまなデジタルプレゼンテーション間で流用することが難しい場合があります。
- News Suite はヘッドレス CMS であり、既製のフロントエンドはありませんが、WhiteBeard に開発してもらうことも自分で開発することもできます。フロントエンドとバックエンド CMS の連携が強化されることを考慮すると、今後はあらゆる面でフロントエンド開発に WhiteBeard を関与させる必要が生じるかもしれません。印刷媒体に関しては、同社は InDesign を併用できると主張していますが、顧客の多くはデジタル媒体に特化しているか、印刷媒体用に別個の自動化機能を使用しているようです。
- 対象顧客については、このプラットフォームは、MENA 地域に拠点を構え、デジタル ファーストの理念を掲げている中小規模の独立系ニュース メディアに適していると考えられます。チェーン展開して複数の出版物を手掛けているニュース メディアのニーズにはあまり適しておらず、零細ニュース メディアの場合も機能が過剰と言えるでしょう。
- News Suite は SaaS として提供されています。WhiteBeard が管理しており、米国の Liquid Web にホストされています。同社によると、ライセンス料の中央値は月額 1,000 米ドルとなっています。
- CMS と、それに関連する導入支援やサポート以外に、同社はより汎用的な(ウェブ)開発サービスも提供しています。そうしたサービスも収益の大きな部分を占めています。WhiteBeard には実装を支援するパートナーのネットワークがないため、ほとんどのプロジェクトで、CMS、ウェブサイト、アプリの開発をすべて担当する傾向があります。その場合は、実質的に WhiteBeard が一元的にすべてに対応するという利点があります。ただし当然、同社の CMS を選ぶと、同社だけに依存することになるという潜在的なリスクもあります。
パッケージのスコープ(ベンダーの報告に基づく)
コア プラットフォーム - 製品にバンドルされているプラットフォーム(はい / いいえ / ベータ版) | アドオン(はい / カスタム / サードパーティ) | |
---|---|---|
コンテンツのライフサイクル: 作成 / 分類 / 編集 / 承認 / 公開 / 別の用途に利用 / アーカイブ / 破棄
|
はい
|
|
基本的なデジタル / 音声 / メディア アセット管理
|
はい
|
|
印刷出版をサポート
|
はい
|
|
シンプルな SNS 上の再公開
|
はい
|
|
オプションのモジュール: フォーム / アンケート / ソーシャル ウィジェット / その他
|
はい
|
サードパーティ
|
コネクタ ライブラリ(OOTB コネクタ、API など)
|
はい
|
|
バンドルされた CDN(DDOS 対策機能を含む)
|
はい
|
|
ユーザー登録
|
はい
|
|
定期購読管理およびフルフィルメント - デジタル
|
はい
|
|
定期購読管理 - 印刷
|
はい
|
|
パーソナライズ
|
はい
|
|
広告管理 - デジタル
|
いいえ
|
サードパーティ
|
広告管理 - 印刷
|
いいえ
|
サードパーティ
|
モバイルアプリ管理
|
はい
|
|
サイト検索
|
はい
|
|
コンテンツと割り当てのプランニング
|
はい
|
|
動画管理 / OVP
|
はい
|
|
音声管理 / ポッドキャスティング
|
はい
|
|
データの可視化
|
はい
|
|
個人広告
|
はい
|
|
コメント入力 / コミュニティ機能 /
|
はい
|
サードパーティ
|
ニュースレターの作成と管理
|
はい
|
サードパーティ
|
通知とアラート
|
はい
|
|
A/B テスト
|
はい
|
はい
|
SEO
|
はい
|
|
変数の継承による複数タイトル管理
|
はい
|
|
複雑なレイアウトとサブサイト / サブセクションのクローン作成
|
いいえ
|
|
AR / VR 拡張サービス
|
いいえ
|
|
一般公開ドキュメント
|
はい
|
|
オンライン ユーザー / パートナー フォーラム
|
はい
|
|
定期的なユーザー グループ ミーティング
|
いいえ
|
|
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